大高緑地「恐竜パーク」計画を考える

名古屋市緑区にある県営大高緑地公園内の樹林地に「恐竜パーク」を誘致する愛知県の計画について考えます。

2016-03-03から1日間の記事一覧

8. 開示行政文書の検討(開示文書の公開)

行政文書開示の経過 2015年11月24日付で開示請求した行政文書のうち、「同事業の契機および民間活力導入・同事業に関する検討経過・内容が把握できる文書」「大高緑地公園施設設置管理者選定委員会の配布資料および議事録・応募事業者の評価点」に該当する文…

7. 恐竜パーク事業に関する情報公開にみる問題点

2015年12月15日、筆者が請求した行政文書の一部を開示するということで、県庁の愛知県県民相談・情報センターへ閲覧に行ってきました。今回開示されたのは以下の文書です。 「同事業の契機および民間活力導入・同事業に関する検討経過・内容が把握できる文書…

6. 恐竜パーク事業に関する情報公開の請求

2015年10月の発表以降、事業を担当する県の公園緑地課からは事業に関する住民への説明の予定の有無など具体的な説明はなく、筆者も何度か同課に問い合わせたものの、明確な回答は得られませんでした。 そこで、事業の経緯や内容に関する情報を得るため、11月…

5. 住民不在の事業立案・検討

大高緑地は県民の共有財産 都市公園である大高緑地は県民の共有財産といえます。公園を管理する行政には住民のニーズや公園の公益性を踏まえた運営が求められます。そのためには住民の意見を十分に聞き、それを的確に反映させることが重要と考えられます。 …

4. 恐竜パーク計画に対するさまざまな意見

新聞やテレビでの報道や筆者による聞き取りによれば、恐竜パーク計画について周辺住民や公園利用者らからは以下のような意見があがっているようです。 ○周辺住民 恐竜パークの開業が予定されている樹林地は閑静な住宅街のそばにあり、樹林地に最も近い住宅と…

3. 恐竜パーク事業予定地の概要

恐竜パークの誘致予定地は名古屋市緑区にある県営大高緑地(公園)の一角にあります。 大高緑地公園とは 大高緑地(公園)は面積約100haの県営の都市公園です。1940年に空襲の延焼を防ぐために大高緑地を含む5つの緑地(826ha)を防火緑地とする都市計画決…

2. 恐竜パーク計画の概要

恐竜パーク計画とは 名古屋市緑区にある大高緑地(公園)内、若草山西側の樹林地(3.2ha)に実物大の動く恐竜像30体を設置したコースを整備し、自動運転の電動カートや徒歩で探索することができる自然体験型恐竜探険アトラクション「ディノアドベンチャーラ…

1. 恐竜パーク計画に関する経緯

2015年10月に恐竜パーク計画発表 愛知県は2015年10月15日、名古屋市緑区にある県営大高緑地(公園)内の樹林地(約3.2ha)に自然体験型恐竜探険アトラクション「ディノアドベンチャーライド名古屋」(以下、「恐竜パーク」)を誘致し、2016年7月の開業を予…

はじめに

「恐竜パーク」計画の経緯と筆者の問題意識 2015年10月15日、愛知県は名古屋市緑区にある大高緑地の樹林地を開発し、民間事業者が設置運営する「恐竜パーク」を開業させることを発表しました。 この発表は地元住民や公園利用者にとっては寝耳に水であり、発…