大高緑地「恐竜パーク」計画を考える

名古屋市緑区にある県営大高緑地公園内の樹林地に「恐竜パーク」を誘致する愛知県の計画について考えます。

6. 恐竜パーク事業に関する情報公開の請求

 2015年10月の発表以降、事業を担当する県の公園緑地課からは事業に関する住民への説明の予定の有無など具体的な説明はなく、筆者も何度か同課に問い合わせたものの、明確な回答は得られませんでした。

 そこで、事業の経緯や内容に関する情報を得るため、11月24日付で事業に関する行政文書の開示(情報公開)請求を行いました。開示請求にあたって、以下の内容で申請しました。

*オンライン申請では200字という字数制限があったため、それに収まるように書きました。

行政文書の開示請求の内容

○大高緑地公園内の樹林地における民間事業者による遊戯施設の設置・運営事業に関する以下の資料(担当課:公園緑地課)

1. 同事業の契機および民間活力導入・同事業に関する検討経過・内容が把握できる文書

2. 株式会社ネヌエーオーが提出した企画提案書

3. 大高緑地公園施設設置管理者選定委員会の配布資料および議事録・応募事業者の評価点

4. 愛知県と株式会社ネヌエーオーが締結した協定書

5. 設置予定の遊戯施設の具体的内容に関する文書

開示請求に対する県の決定

 県の情報公開制度では申請から14日以内に開示・非開示の決定を行い、申請者に通知することになっています。12月9日に公園緑地課から一部の文書の開示の準備が整ったとの電話連絡があり、12月15日に文書を閲覧することになりました。

 なお、12月15日に開示されることになったのは1.に関する文書と3.のうち、選定委員会の配布資料*と第1回の議事録、応募事業者の評価点*に関する文書でした(*は一部非開示)。残りの文書については事業者の意見を聞く必要があるため、1月8日まで開示決定を延長するとの通知が届きました。

※12月15日に開示された文書に関する顛末については、「7.恐竜パーク事業に関する情報公開にみる問題点」をご参照ください。